コンテンツにスキップ

サーバー間同期設定(RSYNC+SSH)

概要

サーバー間で任意のデータを転送する設定です。
新ノード更新時に発生するDB再構築時のダウンタイムを抑えたり、ビルドされたバイナリファイル(NODE/CLI)をそのまま任意のサーバーへ転送できます。

1.転送元のサーバーを1台決めます。(リレーノードもしくはバックアップノードを推奨)
2.転送先は複数台のサーバーを事前に設定出来ます。
3.RSYNC+SSH専用の認証キーを作成し接続します。
4.転送先サーバーは、指定した転送元IPからのアップロードのみ受け付けます。

構成イメージ

flowchart LR
    a[転送元リレー1] -->|RSYNC+SSH| b[リレー2] & c[リレー3] & d[BP]

1.転送元サーバー設定

リレーノードもしくはバックアップノード

1-1.RSYNC専用SSH認証キーの作成

ed25519暗号で認証キーを作成する

ssh-keygen -t ed25519 -N '' -C Data_Transfer -f ~/.ssh/rsync_ed25519

生成された認証キーを確認する

ls ~/.ssh/
  • rsync_ed25519・・・秘密鍵
  • rsync_ed25519.pub・・・公開鍵

この2つのファイルが生成されていることを確認する。USBなどへバックアップ推奨

1-2.SSH設定ファイル作成

コマンド内訳

必ず自分の環境に合わせてコマンドを完成させてください。

Host [転送先サーバーの任意名] ※接続時のエイリアス名になります
HostName [転送先IPまたはドメイン]
User [転送先のUser名]
port [転送先のSSHポート]
IdentityFile [SSH秘密鍵のパス]

転送先が複数台ある場合は上記を1セットとして追加する

サンプルコード

cat > ~/.ssh/config << EOF
Host BP
    HostName xxx.xxx.xxx.xx
    User xxxxx
    Port xx
    IdentityFile ~/.ssh/rsync_ed25519

Host Relay2
    HostName xxx.xx.xxx.xx
    User xxxxx
    Port xx
    IdentityFile ~/.ssh/rsync_ed25519
EOF

アクセス権を変更する

chmod 600 ~/.ssh/config

1-3.SSH公開鍵ファイル転送

公開鍵をcnodeへ移動する

mv ~/.ssh/rsync_ed25519.pub $NODE_HOME/

1-4.ZStandardインストール

sudo apt install zstd

2.転送先サーバー設定

転送元にあるrsync_ed25519.pubを転送先へコピーしてください。

【重要】ファイル転送

転送元サーバーのcnode直下にある公開鍵ファイルrsync_ed25519.pubを、転送先サーバーのcnodeフォルダへコピーする

graph LR
    A[転送元] -->|rsync_ed25519.pub| B[転送先];

2-1.SSH公開鍵の追記

コマンドと公開鍵の組み合わせでファイルを生成する

echo 'command="rsync --server --daemon --config='$NODE_HOME'/rsyncd.conf .",no-pty,no-port-forwarding,no-X11-forwarding,no-agent-forwarding '$(cat $NODE_HOME/rsync_ed25519.pub)'' > $NODE_HOME/rsync.txt

公開鍵コマンドをauthorized_keysに追記する

cat $NODE_HOME/rsync.txt >> ~/.ssh/authorized_keys

2-2.RSYNC設定ファイル作成

allowIP変数に転送元IPを代入する。x.x.x.xを転送元のIPに変更して実行する。

allowIP=x.x.x.x

以下コマンドを一括コピーして、実行する。

cat > $NODE_HOME/rsyncd.conf << EOF
# SSHで一般ユーザの場合は使えないのでno
use chroot = no
# 書き込む必要があるのでread onlyはno
read only = no
# 逆に読み取る必要はないのでwrite onlyをyesに
write only = yes
# 一旦すべて拒否
hosts deny = *
# 圧縮済みの物は再圧縮しない
dont compress = *.pdf *.jpg *.jpeg *.gif *.png *.mp3 *.mp4 *.ogg *.avi *.7z *.z *.gz *.tgz *.zip *.lzh *.bz2 *.rar *.xz

[Server]
  #アクセス許可パス
  path = $NODE_HOME
  # 接続元のIPアドレスを設定
  hosts allow = $allowIP
EOF

3.転送テスト

転送元から転送先へファイルをアップロードします。

転送用ファイルを作成する

cd $NODE_HOME
cardano-cli conway query protocol-parameters \
    --mainnet \
    --out-file params-test.json

転送コマンドを実行する

コマンド内訳

rsync -P --rsh=ssh [転送元転送ファイルパス] [転送先エイリアス名]::Server/[転送ファイル名]

  • [転送先エイリアス名]には、1-2で設定した転送先Host名(エイリアス)を指定します。

サンプルコマンド

rsync -P --rsh=ssh $NODE_HOME/params-test.json Relay2::Server/params-test.json

  • 初回接続時のみフィンガープリントの確認が入るのでyesを入力する
  • Verification code: が表示される場合は、転送先サーバーの2段階認証コードを入力してください。

転送先で受信したファイルを確認する。

ls $NODE_HOME/params-test.json

ファイルパスの戻り値があれば転送成功。

4.転送先を追加する場合

転送先を追加する場合

  • 1-2のSSH設定ファイルに転送先を追記する
  • 新しい転送先で2と3を実施する