コンテンツにスキップ

リレーサーバーの引越し手順(旧VPS会社→新VPS会社)

前提注意事項

  • 本まとめは現VPS会社→新VPS会社へと リレーのみ を移行するまとめです。
  • 実際に行う際には手順をよく読みながら進めてください。
  • ブロック生成予定まで余裕がある時に実施してください。
  • 移行後はダイナミックP2Pで運用します

1.新リレーセットアップ

はじめにお読みください

  1. サーバ独自機能に留意する
    • さくらのパケットフィルタや、AWSのFW設定などのサーバー独自の機能に気を付けてください。
  2. 新リレーのファイヤーウォールを事前に開放設定(SSH、ノードポート、Grafanaなど)してください。

1-1.Ubuntu初期設定

新サーバーでUbuntu初期設定を実施します。

1-2.ノードセットアップ

  1. 依存関係インストールgLiveViewのインストールまで実施します。
  2. リレーとBPを接続するの「リレーノードの場合」を実施します。

2.BP設定修正

2-1.ファイアウォール設定変更

AWSなどufwを使用しない場合

VPSの管理画面からファイアウォールの設定を変更してください。

PORT=`grep "PORT=" $NODE_HOME/startBlockProducingNode.sh`
b_PORT=${PORT#"PORT="}
echo "BPポートは${b_PORT}です"

<新リレーIP> の <>を除いて新リレーIPを入力してください。

sudo ufw allow from <新リレーIP> to any port ${b_PORT}
sudo ufw reload

2-2.トポロジーファイル修正

nano $NODE_HOME/mainnet-topology.json
  • 旧リレーIPとポートを新リレーのIPとポートに変更する
  • DNS運用の場合は変更不要

BPノードを再起動する

sudo systemctl reload-or-restart cardano-node

チェーンが同期したら新リレーとBPの双方向の疎通(I/O)ができているかを確認します。

gLiveView確認

cd $NODE_HOME/scripts
./gLiveView.sh

3.Grafana/Prometheus設定

監視ツールセットアップのリレーノード1タブと9-3.Grafanaダッシュボード設定を実行する。

Grafana追加設定

Grafanaは追加設定がありますので必要に応じて実施してください。

  • 新リレーにてprometheus node exporterをインストールします。
sudo apt install -y prometheus-node-exporter

サービスを有効にして、自動的に開始されるように設定します。

sudo systemctl enable prometheus-node-exporter.service

FW設定でPrometheusメトリクスポートをリレー1のIP限定で開放する

Ubuntu22.04の場合は1行づつ実行してください
sudo ufw allow from <リレーノード1のIP> to any port 12798
sudo ufw allow from <リレーノード1のIP> to any port 9100
sudo ufw reload

ノード再起動

sudo systemctl reload-or-restart cardano-node

prometheus.ymlの修正

  • DNSベースで接続している人は、DNSの変更が反映されたら自動的に切り替わるので以下作業は不要です。
sudo nano /etc/prometheus/prometheus.yml
  • 旧リレーのIPを新リレーのIPへ変更してください

サービス再起動

sudo systemctl restart grafana-server.service
sudo systemctl restart prometheus.service
sudo systemctl restart prometheus-node-exporter.service

サービスが正しく実行されていることを確認します。

sudo systemctl --no-pager status grafana-server.service prometheus.service prometheus-node-exporter.service

Grafanaに新リレーのメトリクス(Slotなど)が表示されているか確認する。

4.プール情報更新

プール情報の更新を用いて、チェーン登録中のリレーIPを変更する。
(DNS運用の場合は不要です)


5.補足

Tracemempool無効化

Txの増加が確認できたらTracemempoolを無効にします。

sed -i $NODE_HOME/${NODE_CONFIG}-config.json \
    -e "s/TraceMempool\": true/TraceMempool\": false/g"

ノード再起動

sudo systemctl reload-or-restart cardano-node

旧リレーストップ

sudo systemctl stop cardano-node
サービス解除
sudo systemctl disable cardano-node

BPファイアウォールから旧リレーIP削除

sudo ufw status numbered
sudo ufw delete <削除したい番号>

ufwを使わないケース

AWSやVSPによっては管理画面でセキュリティ設定(ファイアウォール)を行っている場合がありますので、その場合はVPS管理画面から設定を変更してください。

旧リレーRSYNC設定済の場合

  1. rsyncd.conf rsync_ed25519.pubを旧リレーのcnodeから新リレーのcnodeへ移動してください。
  2. 転送元サーバーの~/.ssh/configの旧リレーIPを新リレーIPに変更してください。

Mithril-Signer再セットアップ

旧サーバーでMithril-Signer-Relayを実行していた場合は、新サーバーでも再セットアップしてください。不明点がある場合はBTBF SPO LAB.でご質問ください。